Creatorshead

株式会社クリエイターズ・ヘッドのつぶやき

五感情報のデジタル化

IoTやAIといった分野では、機器などから得られた情報を分析・学習して有効活用していくといった目的でのシステム構築になりますが、ここで情報取得が難しいが、分析対象としたい情報というのが、いわゆる人の五感と言われる視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の情報です。

この五感情報をデジタル(数値)情報に変換して分析対象とするというテーマ(ニーズ)があるのですが、なかなか方法論が確立されていないところがあります。

では、五感情報を利用するテーマには、どういったものがあるかと言うと、

・工場のIoT化で言えば、センサーなどで設備や装置の稼働データは取得できるが、人が機械の定期メンテナンスした際に気付いた情報を分析対象としたい。例えば、機械のちょっとした異音や目視での異常、おかしな臭い、触った感触の異常といった情報です。

・住宅業で言えば、購入希望者の展示住宅内での目線情報から、この購入希望者はどのあたりに関心が高いのか?ということを分析対象としたい。

・食品業界で言えば、試食した人の見た目や食べた感覚の情報を分析対象としたい。

などです。

視覚に関しては、カメラ技術が高まっているため、デジタル情報化しやすくなってきており、聴覚や嗅覚もある程度、デジタル化しやすいと思われますが、触覚と味覚は、まだまだ難しいと思われます。特に味覚に関しては、人によって感覚が異なるため最も難しいような気がします。

しかしながら、人の五感情報を巧みに活用した製品やサービスのビジネスアプローチは、非常に興味深いテーマだと思っています!

まさに五感を研ぎ澄ませて、第六感を働かせるような話なのかもしれません。