ライブコマースという潮流
中国のインターネットショッピング市場で急成長を続けるのが「ライブコマース」というサービスのようです。
このライブコマースというサービスは、2015年に始まったばかりの販売手法のようですが、中国ではライブコマースを含めたストリーミング販売市場は2017年には300億元(約5,100億円)にまで急拡大しているようです。
ライブコマースで鍵を握るのは「誰がおすすめするのか」ということです。テレビショッピングと異なるのは、専属のショッパーが言葉巧みに製品を売り込むのではなく、一般個人が売り込む仕組みということです。
そんな中、いわゆるカリスマショッパー的に台頭するのが「網紅(ワンホン)」と呼ばれるインフルエンサーです。中国では自称「網紅」という人が、なんと1,000万人もいるようです!
まさにユーチューバー的な存在ですかね?でも稼ぎ頭の網紅はほんのひとにぎりだと思われますが。
ライブコマースの特徴は、リアルタイムのネット配信だからこそできる双方向コミュニケーション機能です。
化粧品を例にとるなら、肌触りや香りがどうなのか、視聴者は気になったことを配信者にチャット形式で聞くことができます。これはテレビショッピングにはないサービスでライブコマースが受けている要因の1つのようです。
日本でも上場して話題の「メルカリ」が、「メルカリチャンネル」としてこの「ライブコマース」の運営を開始しています。
日本でも販売員不足解消の切り札として、またユーチューバー的なカリスマ性として、網紅が憧れの職業になっていくのかもしれません。